追加証拠金(追証)は、保有中の取引について、所定の判定時点で足りなくなった証拠金の解消を求められる仕組みです。通知が届いたら、現在の証拠金維持率だけで判断せず、通知された不足額・解消期限・使える解消方法を確認します。

以下の条件は日本の個人向けFXが対象です。判定時刻や計算方法は商品ごとに異なり、「追証」という言葉を決済後の不足額にも使う会社があります。まず利用中の商品の取引ルールと通知を照らし合わせてください。

追証とロスカットは、何が違う?

確認する事柄主な内容誤解しやすい点
保有中の追加証拠金判定時点で認識された証拠金不足を、定められた方法で解消する相場が戻り、現在の維持率が上がっても通知済み不足額が消えるとは限らない
ロスカット所定の水準に達した建玉を業者が強制決済する追証の解消期限まで建玉を保有できる保証ではない
決済後の不足金決済損失などで口座残高がマイナスになった場合の不足額保有中の証拠金不足と、発生段階や精算方法が異なる

追加証拠金の解消を待っている間でも、別に定められたロスカットの条件に達すれば強制決済が行われます。金融先物取引業協会も、この2つの判定を区別しています。証拠金規制とロスカットの関係

ロスカットは、損失を一定額に収める保証ではありません。急変時には預けた証拠金を超える損失も生じ得ます。金融庁のFXリスク説明

為替が戻ったら追証は解消する?

相場の回復と、通知済みの追証の解消は別です。 金融先物取引業協会の説明では、判定時点で不足が認識された後に評価損が減っても、その不足額に対して入金や既存取引の決済などによる対応が必要になります。具体的な反映方法は利用する商品のルールで確認します。

試算条件は、必要証拠金60,000円、判定時点の口座資産評価額54,000円です。手数料・スワップ・出金予約はなく、例の間は必要証拠金も変わらないものとします。

時点資産評価額維持率の計算通知済み不足額の確認
判定時点54,000円54,000 ÷ 60,000 × 100 = 90%仮に100%を判定基準とする商品なら、不足は6,000円
その後、相場が回復63,000円63,000 ÷ 60,000 × 100 = 105%画面の維持率が上がっても、先の6,000円が自動解消されたとは判断しない

実際の追証額は、必要証拠金の再計算や費用、入出金によって変わります。上の6,000円は試算条件での不足額です。画面の「追加証拠金額」と解消状態を確認してください。

GMOクリック証券の個人向けFXネオでは、追加証拠金が発生した後に維持率が100%を超えても、相場変動だけでは解消にならないと説明しています。この商品の例を、他社すべての時刻・金額・方法に当てはめないでください。公式取引ルールの「14.追加証拠金」

一方、銀行非営業日を挟んだときの扱いには、条件を限定した再判定もあります。マネックス証券のFX PLUSでは、祝日の早朝に追証が発生した場合などに、後日の所定の再判定で証拠金維持率が100%を回復していれば解消する、と説明しています。これは、いつでも画面の維持率が戻れば追証が消えるという意味ではありません。追証の強制決済を行わない銀行非営業日でも、自動ロスカットは行われ得ます。FX PLUSの解消期限・再判定の条件

通知が届いたときの確認順序

  1. 通知の種類と対象口座を見る。 保有中の追加証拠金なのか、決済後の不足金なのか、単なる注意喚起なのかを区別します。口座名と対象商品も確認します。
  2. 金額と期限を控える。 「翌営業日」などの表記は、祝日や商品ごとの営業日定義、臨時日程も含めて確認します。一般記事の時刻より、対象口座の公式通知を優先します。
  3. 認められる方法を読む。 入金、口座間振替、建玉の一部・全部決済など、認められる方法と計算は商品によって異なります。決済すれば通知額と同額が必ず減るとも限りません。
  4. 反映を確認する。 銀行への振込操作だけで完了とせず、取引口座への反映と追証の解消状態を確認します。入金・振替の受付時間、メンテナンス、解消確認にかかる時間も考慮します。
  5. 読み取れない条件は公式窓口に確認する。 通知画面・判定時刻・操作履歴を残し、期限や方法が曖昧なまま相場回復を待つ判断をしないようにします。

例えばDMM FXの公式FAQは、祝日でもレート配信を行う日は追加証拠金が発生すると説明しています。銀行休業日の通常の振込入金は、同社が着金を確認できたものだけが取引アカウントに反映されます。クイック入金でも、エラーなどで期限までの反映が間に合わなければマージンカットの対象です。祝日だから発生しない、振込操作が済んだから解消した、と決めつけないことが大切です。DMM FXの祝日・入金反映の説明。他社の取扱いや具体的な祝日の期限は、それぞれの通知で確認してください。

追証制度がない商品でも、預けた資金を超える損失がないとは限りません。LINE FXの公式FAQは、追証が発生しないと説明する一方、急変やロスカット判定までの時間差で預り資産を超える損失が生じる可能性を明記しています。LINE FXの追証とロスカットの注意点。追証の有無と、損失の負担は分けて確認します。

入金しても、すでに生じた損失が消えるわけではありません。建玉を維持すれば、その後の値動きで損失や追加の資金負担が増える可能性があります。入金による継続と、建玉を減らす・終了する選択を、それぞれの負担と条件から検討します。

次に確認したいこと

取引ルールとリスクの参考資料

情報確認日:2026年10月9日。取引前には利用中の商品の最新ルールと口座への通知を確認してください。

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