1. 生産者が受け取る価格と、消費者が払う価格は別
BLSの概要は、PPIを国内生産者が財・サービスの販売で受け取る価格の変化と説明しています。売手の視点であり、CPIのような買手が支払う価格の視点とは異なります。
補助、税金、流通費用などによって売手と買手の価格が異なるため、PPIの上昇率がそのまま同月のCPI上昇率になるとは限りません。『卸売物価だから、完成した財だけ』とも扱いません。
2. 分類と、最終需要・中間需要を確認する
PPIには産業別、品目別、最終需要・中間需要(FD-ID)などの分類があります。BLSの概要は、主な集計方式が2014年1月分から旧stage-of-processingに代わるFD-IDとなり、財に加えサービス・建設等を扱うと説明しています。
『PPI』という総称だけでは比較する系列が決まりません。最終需要の総合か、財・サービスか、中間需要のどの区分か、除外する品目があるかを公式のその回の資料で確認します。分類の名前だけで、対象範囲や集計の重みが同じとは判断しません。
3. 価格指数から数量や売上を直接読まない
同じ系列・基準の仮定で指数200から202なら、差は2ポイント、変化率は1%です。2%ではありません。前月比と前年比は比較元が違います。
別の簡単な仮定で単価100→110、販売数量10→8なら、単価は10%増でも売上は1,000→880で12%減です。PPIの実際の集計式を再現した例ではなく、価格・数量・売上が別の量であることを説明しています。
4. CPIや為替の確定予測にしない
どの系列、対象月、公表日、季節調整、比較期間、改訂・訂正の条件かを確認します。BLSの公式カレンダーと発表資料に戻り、毎月の固定日・日本時間を無条件で覚えるだけにしません。
PPIを消費者価格や政策判断の参考にすることと、将来のCPI・為替を確定できることは別です。CPIの対象と比較し、価格上昇なら必ずドル買いという売買ルールにはしません。
5. 数字を比較する前に、条件を一行で残す
「産業・品目・FD-ID/最終需要・中間需要/財・サービス・建設などの対象/除外品目/対象月/季節調整/指数・変化率/公表日と版」を残します。仕入価格の参考にする場合も、自社や家計の実際の購入価格・数量を別欄へ記録し、PPIだけから支出額を決めません。
確認した公式情報と関連ガイド
経済指標の索引 / ADPの独立雇用指標 / 失業保険申請 / 日本のCPI / 発表・資料の日時