1. 第三地区の範囲を、州全体と混同しない
Manufacturing Business Outlook Surveyの対象地域は、デラウェア州、ニュージャージー州南部、ペンシルベニア州東部・中部です。ニュージャージー州・ペンシルベニア州の全域や米国全体の調査とは扱いません。
当月の前月からの変化と、6か月先の見通しを尋ねます。新規受注、出荷、雇用など、質問ごとの指数と一般的事業状況を分けます。
2. DIは増加の割合から減少の割合を引く
DIは増加と答えた企業の割合−減少と答えた企業の割合です。範囲は−100~100、0は両者の割合が釣り合う基準です。0だから全社が不変、あるいはGDP成長率が0という意味ではありません。
仮定で増加10%・減少0%・不変90%でも、増加50%・減少40%・不変10%でもDIは10です。同じDIでも回答の内訳は違います。
| 例 | 増加 | 不変 | 減少 | DI |
|---|---|---|---|---|
| A | 10% | 90% | 0% | 10 |
| B | 50% | 10% | 40% | 10 |
3. 広がりと、変化の大きさは別
DIは変化の方向と回答の広がりを示し、生産や売上の変化量を直接測るものではありません。DI10を生産10%増と読み替えず、企業ごとの増減の大きさも確定しません。
当月のDI、将来見通しのDI、回答割合、指数の前月差を分けます。改訂・調整の違う版を、数字だけで一つの系列へつなぎません。
4. 地域・質問・尺度から比較する
- 調査名、対象月、公表版を記録する
- 第三地区の範囲と質問を確認する
- 当月と6か月先、DIと回答内訳を分ける
- 最新の公表予定と調整・改訂を確認する
ISMの50とこのDIの0は異なる基準です。地域の回答から、全米の景気後退やFX利益を確定しないようにしましょう。
5. 同じDIでも、回答内訳を残す
『第三地区/対象月/質問名/当月・6か月先/DI/増加・不変・減少の割合/調整/公表版』を記録します。DIが同じでも、回答の内訳が違えば、変化の広がりの見方は変わります。
一般的事業状況と受注・出荷・雇用は別々の質問です。地域の回答を全米の実際の生産量に広げず、NY連銀の調査とも対象地域を区別しましょう。