1. 製造業・鉱業・電気ガスの実質生産を見る

FRB(米国連邦準備制度理事会)のG.17は、製造業・鉱業・電気ガスの生産、供給能力、設備稼働率を扱います。生産指数は実質生産を測るもので、すべてのサービスやGDP全体の指数ではありません。

総合と製造業などの内訳、対象月、指数の基準を確認します。指数の水準と、その前月比・前年同月比も別です。基準の異なる古い系列を数字だけで接続しないようにします。

2. 生産指数と、能力に対する稼働率を分ける

FRBは、設備稼働率を季節調整した生産指数の、対応する供給能力指数に対する割合として説明しています。生産が同じでも分母が変われば稼働率は変わります。

同じ基準の仮定で生産指数90・能力指数120なら75%、能力指数だけ125へ変われば72%です。生産が減らなくても3ポイント下がります。この例は実際のG.17の値や指数の集計手順ではありません。

3. ポイント差と変化率、総合と内訳を分ける

仮定の稼働率75%→72%は3ポイント低下で、相対的な変化率は(72÷75−1)×100=−4%です。『3%低下』とだけ書かず、どちらの計算かを明確にします。

生産指数、能力指数、稼働率を一つの数字にまとめません。総合が上がっていても、すべての産業が同じように増えたと決めつけず、同じ調整条件の内訳を確認してください。

4. 景気やドルの方向を自動判定しない

  1. G.17の対象月、公表日、版を残す
  2. 生産・能力・稼働率、指数・%を分ける
  3. 基準、季節調整、比較期間、改訂を確認する
  4. 総合と同じ条件の内訳を読む

発表日時はFRBの最新予定で確認します。生産増は景気全体の拡大やドル高の保証ではありません。小売売上高の名目金額とも、対象・単位を分けて読みましょう。

5. 生産と設備稼働率を同じ条件で記録する

『対象月/総合または産業名/生産・能力・稼働率/基準/季節調整/比較期間/公表版』を記録します。稼働率の低下を見るときは、生産だけでなく分母の能力も確認すると、読み違いを減らせます。

指数の水準、前月比、稼働率の%は別の単位です。違う基準年の指数をそのまま足したり、稼働率のポイント差を生産の増減率と呼んだりしないようにしましょう。

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